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column 28

新潟大学大学院医歯学総合研究科2023.10.16

元気で、笑顔でいる時間を延ばすためにできること。

2023年5月、新潟大学大学院医歯学総合研究科の藤原特任准教授を中心とする研究チームは、「糖尿病が寛解する頻度と条件」に関する論文を発表しました。この発表は、一般的に「治らない病気」と認識されている糖尿病に対するイメージを変え、予防に繋げられるものと期待されます。長年、健康寿命の延伸に向けた研究を続ける藤原特任准教授に、今後の展望と研究成果を出すことに成功したチームワークの秘訣について伺いました。

※寛解(かんかい)=病気の症状が落ち着いて安定した状態

藤原 和哉(ふじはら かずや)1980年(昭和55年)福岡県生まれ。筑波大学を卒業後、福岡県の麻生飯塚病院、筑波大学附属病院、水戸協同病院に勤務。2015年10月から新潟大学へ移り、学生の指導や臨床と並行して研究に従事する。多忙な日々のリフレッシュ方法は、家族と過ごすことや犬と遊ぶこと、新潟の食を楽しむこと。
近年は季節ごとに変化する新潟の風景にも愛着を感じている。

糖尿病のイメージを覆す、ポジティブなメッセージ。

藤原先生は現在どのような研究をされていますか。

私が取り組んでいる研究は、大きく分けて二つあります。一つは新潟県民の健康寿命を延ばすことを目的とした、市区町村が保有する健診データやレセプトのデータ、介護保険のデータ等を活用した、「子どもの健康と体力」・「糖尿病の中断に関連する要因」・「どのような人が介護になりやすいか」についての検討です。

もう一つは動脈硬化に関するものです。全国の100万人を超えるデータを分析することで、生活習慣病、糖尿病や高血圧などから起こる心筋梗塞や、脳卒中には何が大きく影響しているか、などを中心に分析を行っています。研究と言うと難しい印象もありますが、研究のテーマはみなさんご自身の身体の健康に関する「身近なもの」です。

今年の5月に発表された論文が、“今までにない画期的な研究成果”だったそうですが、どのような内容でしょうか。

簡単に説明すると、「糖尿病が寛解する頻度とその条件」に関する研究です。今までは「糖尿病は一度発症すると治らない」とか、「一生にわたり薬を飲み続けなければいけない」と言われてきました。これは必ずしも間違いではなく、「糖尿病は一生上手にお付き合いする病気」という医療者側のメッセージを含んでいました。ですが患者さんとしては、糖尿病と診断される=多くのことを制限しなければならない、という認識につながることも事実です。その結果、健康診断の結果が少し悪くても病院に行きたくないと感じてしまうことや、健康診断を受けることを敬遠するという悪循環に陥りやすくなっていました。 このように「糖尿病と診断されること=マイナスのイメージ」があったのですが、日本を含め世界の糖尿病と診断された患者さんの中には、治療に前向きに取り組むことで、血糖が正常の値まで改善したという例がしばしばありました。しかし、日本人の場合にはどういった状況かに関して、その実態は明らかではありませんでした。今回の発表は、日本全国の4万8千人の糖尿病患者さんのデータを基に、糖尿病の寛解が起こる頻度や、どのような要因が関連するかを具体的に示したものとなります。

今まで「治らない」と言われていた病気が治ると聞けば、患者さん達も治療に前向きに取り組めそうです。

今回の発表では「100人に1人は寛解する」ことが明らかになりました。また「診断されてから間もない人」、「診断されてから1~3年と早い段階であること」、「血糖の指標であるHbA1cがそれほど高くないこと」、「治療薬を開始されていない人」に寛解がよく見られました。さらに、「体重が多い人ほど、糖尿病が一度寛解する頻度が高い」ことが分かりました。これらの結果を合わせて考えると、「なるべく早く治療に取り組むことで、糖尿病が寛解しやすくなる」といえます。つまり、今まで健康診断や病院に行きづらいと感じていた人も、早めに受診して治療につなげていただくきっかけになると考えています。

これまでは「このような人は心筋梗塞になりやすいですよ」とか、「このような人は脳卒中になりやすいから気をつけましょう」というメッセージを発信することが多かったのですが、今回の検討から、「糖尿病が寛解するにはこのような特徴があるので、積極的に健康診断を受けて、早めに治療に取り組みましょう」という、前向きなメッセージにつながると考えています。

このポジティブなメッセージが、今後多くの人達に伝わってほしいですね。

はい。今回の報告では100人に1人、つまり約1%の患者さんが寛解する結果でしたが、追加して行った分析では、好条件が重なった場合、例えば診断されて3年以内だとか、肥満傾向が強い人だとか、HbA1c値がさほど高くないといった人だとか、薬をまだ使っていない状況の人が、体重を大きく減らすことができると、寛解の割合が10~20倍まで上昇していました。寛解する可能性が10~20%程あるなら、「自分も頑張ればできるのではないか?」と前向きな気持ちをもって治療に取り組むことができると思います。まずは健康診断を受けることがスタートとなりますので、今まで健康診断や治療を敬遠していた人達に情報が届けば嬉しいです。

実に興味深い発表をされましたが、このような研究を始められるまでにどのような思いがあったのでしょうか。

私は医師になってすぐ研究を始めたわけではありません。医師になったばかりの頃は、目の前の多くの患者さんを救いたいと日々の診療に没頭しましたが、次第に「自分がこの先診ることができる患者さんはどれくらいいるのだろう?」と考えるようになりました。そしてより多くの人に、「病気になる未来」を回避してもらいたいと感じていました。

そのような思いから、多くの人に分かりやすいメッセージを伝えることができれば、「病気を避ける人を大きく増やせるのではないか?」と考えました。そのためには、日々診させていただいている患者さんから生まれた疑問や課題を、自分自身で整理し、解決したいという結論に至り、研究を始めました。

新しい環境、多くの人の協力。

日本には医学を学べる学校がいくつもありますが、その中でも「筑波大学」を選び、「生活習慣病」を専門分野とされたのはなぜでしょうか。

私は子どもの頃からサッカーをしており、怪我をして病院に行くことが度々ありました。進路を決める頃には、怪我や病気を治すことを通して人を元気に・笑顔にできる医師の仕事に魅力を感じ、医学部を志望しました。当時は、医学の中でもスポーツに関する分野に進みたいと考え、「筑波大」が良いと高校の担当の先生に伺いましたので、距離的にも、また学力的にも高い目標となりましたが、筑波大を目指しました。

その後、生活習慣病の診療を行う中で、患者さんが「元気な姿」で来て、「元気な姿」で帰ることが良いと思いました。医師として、その元気な患者さんの心筋梗塞や脳卒中の発症を生涯にわたり予防することが大事だと思い、そのために何ができるのかを考えていました。

また医療者も患者さんも自分の健康について考えることを通して、人生を豊かにできると思っていました。その点から「生活習慣病」を中心とした分野を選びました。

大学卒業後は筑波大学の病院などに勤務された後、2015年に新潟の方に移られたそうですが、なぜ新潟だったのでしょう。

まず、私の恩師である曽根博仁先生を紹介させていただきます。曽根先生は糖尿病研究の分野ではご高名な方で、日本を代表する糖尿病の疫学研究をされています。そのような方でしたが、私が医師として初めてお会いした時、病棟で患者さんの指示書を書いておられました。「目の前の患者さんと向き合いながら、日本を代表する研究成果も出しているんだ」と感銘を受けました。

その後、曽根先生は新潟県に移られました。新潟では多くのプロジェクトが進行中でしたが、それに加えていくつかのプロジェクトを立ち上げる計画があり、さらに若手の人材教育が必要な状況でした。ありがたいことに、「医局の仲間と多くのプロジェクトを発展させるのを手伝ってもらえないか」とお声掛けをいただきました。私はとても魅力的な仕事だと思いましたので、「ぜひさせてください」ということで、新潟に来ました。

曽根先生には大学院の頃からご指導いただいており、筑波で医師として一緒に働いた時期もあり、少し期待されていたのかもしれません。当時はとても光栄であると同時に、ハードルの高さも感じました。

新潟に来てからの生活や研究はいかがでしたか。

環境が大きく変化し、多くの慣れないことに私も家族も大変でした。特に子供が小さく、友人をはじめとした全ての状況が変わり、ほとんど知り合いがおらず、家族で思い悩むことも数多くありました。

もう一つ大変だったのは、新潟に来て100万人単位のデータ研究を立ち上げようとした際、私自身にノウハウがなく、皆で協力して作り上げなければならなかったことです。幸い新潟では、これまでに先輩の先生方が研究の基盤を築いておられましたので、多くの先生方に相談しながら、特に最初の数年は、必死に取り組みました。その中で、阿賀野市をはじめとした多くの自治体にご協力いただけたことも追い風となりました。とても感謝していますし、今では良い経験をさせていただけたと考えています。

このような中で考えていたのは、一生懸命取り組むことはとても大切ですが、暗い顔で仕事をしても、革新的なイノベーションが生まれる可能性は低いと思っていました。楽しく、かつ刺激的であり、遊ぶときはしっかり遊び、仕事をするときは切り替える、というメリハリを意識していました。

これから新潟県の健康文化を醸成しながら定着をさせていくために、藤原先生はどのような役割を担っていきたいですか。

新潟県の良いところのひとつに、「一つの医学部で県全体の大部分の医療を担っている」点があります。医師不足の問題と捉えることもできますが、見方を変えれば、これだけの大きな県が「オール新潟」としてまとまっています。そこで県民の健康寿命を延ばすためには何が最善なのかを、皆が一つにまとまって考えるきっかけとなれば良いと思います。

私は、これまで100万人を超える医療ビッグデータを活用して、様々なプロジェクトに取り組んできた経験があります。今度は新潟県の膨大なデータを活用することで、地域医療や県民の健康寿命を延ばすような取り組みができればと考えています。

思考と行動、全ては「チームの力を最大限に発揮する」為に。

藤原先生は研究の他にどのような業務をされているのでしょうか。

大学病院に勤務する医師の業務は、大きく分けて3つあります。「教育」、「臨床」、「研究」ですが、一番大事なのは「教育」と考えています。誰もが教育を受け、成長して社会人となります。環境の影響も大きいですが、学び続けながら成長していきますので、教育はすべての礎だと考えています。教育する側が「どのように取り組めば、教わる側の力を最大限発揮できるのか」を意識する点もとても大事だと思います。

次に「臨床」です。私にとって患者さんの多くは、人生の先輩であり、多くの学びや気付きをいただくことができます。研究のきっかけとなる「目の前で生まれる疑問」も、このような日々の診察の中から生まれてきます。臨床の中では、「はっ」とさせられる場面や、元気をもらえるという場面も多くあります。

最後に「研究」ですが、質の高い教育や臨床を行うためには研究が不可欠です。目の前で生まれた疑問を自分で具体的に解決できることが、研究の一番面白いところだと感じています。研究の成果によって、目の前の患者さんの健康寿命を延ばし、笑顔でいる時間を長くするために、これからも何ができるかを考え続けたいと思っています。

研究だけをされているのではなく、教育・臨床・研究というサイクル全てに携わっているんですね。

大学では、研究だけではなく学生教育に携わる機会も多く、患者さんも近くにいるということで、その3つがサイクルになります。

年齢を重ねることで、新しいこと(=変化すること)に抵抗を感じることがあると思います。教育と関わることで、学生さんとの距離が自然と近くなります。若い人から刺激を受けることで、それまでの自分の考えを新しいものと融合させ、新しいものを生み出すのに最適な環境だと思っています。このような点からも、研究をやる環境において、教育と合わせて取り組むことは理想的だと考えています。

今後、取り組みたい活動などがありましたら。

これから取り組みたいことは、「新潟県・日本国民の健康寿命を延ばすためには何ができるか」という点です。そのためには、一般の方と一緒に健康について考える機会を作ったり、取り組みに目を向けてもらうことが大事です。私たちはそのために分かりやすい資料を作成したり、最新のデータを提示することが大きな役割だと思います。

健康寿命を延ばすには、何より早期から取り組むことが重要です。では“早期”がどこかに関しては、子供まで遡ることができると思います。小中学校だけでなく、幼稚園、保育園の時期から、ご家庭において健康についての取り組みを始めること(ヘルスリテラシーを向上させること)が重要で、ひとつのゴールではないかと考えています。

また医療ビッグデータや人工知能といった新しいテクノロジーと、人間の感性を上手に融合していければと考えています。例えば、膨大なデータの処理はコンピュータが得意な分野ですが、患者さんの感情など心理の変化や取り巻く環境を読み取ることは、人でないとできません。それらを上手に融合させ、目の前の人に最大限に還元できるものを生み出したい、と考えています。

藤原先生は多くの職員や学生をまとめる立場だと思いますが、チームワークについて意識されている点はありますか。

私は小学2年生から大学までサッカーをしており、ありがたいことに中学・高校・大学とキャプテンを務めさせてもらいました。その経験が、現在の自分の考え方や在り方にとても影響を与えたと思います。チームをまとめることはかなり大変でしたが、その反面、チームがまとまった瞬間の楽しさを知ることができました。試合をすれば当然勝つ時も負ける時もありますが、例え負けたとしても、チームがまとまっていればそこから得るものがありました。サッカーからはプレーする楽しさだけではなく、こういった貴重なことも経験させてもらえました。

一人の「個の力」に頼りすぎた場合、その力が発揮できなかった時に、チームの機能が大きく低下するのは、サッカーに限らず研究でもどの組織のプロジェクトでも同じだと考えています。チームの中に好調な人がいても不調な人がいても、その時の最大のパフォーマンスを発揮するためには、自分はどのように行動すればよいのか、チームメイトにどんな言葉をかければよいかということを常に考えています。

筑波大学時代や、病院勤務時代の印象深いエピソードがありましたら。

働き始めて最初の2年間は、大学病院と同じくらい大きな、800人ほどが入院できる福岡の麻生飯塚病院で研修を積みました。そこでの先輩、同期、後輩、医師以外の職種の方は、知識や経験が豊富な人達が多く、大きな刺激をもらいました。

特に同期はみな優秀でしたが、決して自分だけで先に進んでいくことはしませんでした。「みんなでいい研修医になればいい」とか、「みんなで高めればいい」と話す人たちばかりで、今でもとても感謝しています。また同期からは「できなくても大丈夫だし、聞いてくれれば教えるよ」と声を掛けてもらい、そこで多くのことを教えてもらうことができました。

当時私ができることとは、長年サッカーで培った体力だけでしたので、病院中を走り回ったり、少し手のかかる仕事に関しては、自分から積極的に引き受けるように心掛けていました。チームの中で自分がどういう振る舞いをすればいいか、改めて考えるきっかけになり、教育の魅力にも触れあう機会も多く、人として成長させてもらえたと思います。

Win-Winの関係から生まれるイノベーション。

藤原先生はすごく前向きに明るく、それでいて謙虚に物事をとらえていらっしゃると感じました。ご自身の中で、何かベースとなるキーワードがあるのでしょうか。

大事にしていることは、常にどの関係においても「Win-Win」の関係になろうと思っています。私がWinで相手がLoseな関係にはならないよう努めており、それは相手が学生さんでも、患者さんでも、共同研究者であっても、上司でも同じです。どの関係においても絶対に、最低でもLose-Winから始めようと思っています。

そのため最初に「相手のWinは何だろう?」と考えることを大事にしています。どのようなプロセスを経てどういう時間管理をして、どのような言葉をかければ良いかを、パズルのように組み立てています。どのような状況になれば相手が満足するのか予測を立て、そこに到達することを心掛けています。

悪い所ばかりフォーカスする人や、競争に一生懸命な人など、世の中には様々な人が居ると思いますが、「相手のWinを見つける」って素敵な言葉ですね。

確かに様々な人がいますが、そのような時は「『ここが良くない』と思うところを、『その人の良いところ』」と捉えれば良いと思います。例えば、「あなたは批判ばかり言う人だ」とは言わずに、「冷静に物事を見ることができ、そのような視点は自分にはないからすごいです」と。これは本心ですし、良好な関係を築くことができると考えています。「言い方を変える」ことや、「ものを見る角度を変える」ことを大切にしています。

そういえば、新潟の冬も「見る角度」によって印象が随分変わりました。夏の海はとても穏やかなのに、冬は北風でうねりを上げています。冬の雲がとても低いところにあることに最初は驚きました。今では福岡とも筑波とも違う、「冬の新潟らしくてとても魅力的な景色だ」と感じています。

今後やってみたい事とか、挑戦してみたい事がありましたら。

まだ知らない世界や分野がたくさんありますので、もっと多くのものや知識に触れたいと思います。他の学部や企業さん、様々な職種の方と触れ合うことで、新たな学びや課題を見つけることが出来るのではないか、という期待があります。

新潟県は多くの分野で、世界と渡り合えると思います。例えば「新潟大学医学部×○○」といった異分野との交流から、イノベーションを生み出すことができる可能性があります。今後はそういった取り組みに繋げていきたいです。

最後に、次世代を担っていく若い人たちに向けたメッセージをいただけますか。

私は「自分自身に合ったフィールドを見つけるために行動する」ことが大事だと思っています。若い時に取り組んでおいた方がいいと思うのは、「これは違いそうだから見ない・やらない」という部分を、逆に積極的に経験してみることです。一度経験してみると、色んな方向から角度を変えて見ることができ、価値観自体を変えてしまうこともあると思います。食わず嫌いにならないよう、体験してみてから意思決定をしても、無駄にはなりません。自分のフィールドではないけど、興味があり何気なく経験したことから、ものの見え方が変わったことが数多くあり、そのような形で取り組んでもらえれば、人生をより豊かにできると思っています。

また、日常生活の中で「まぁいっか」って思う時があると思います。その時に一度立ち止まって考えることが大事、と伝えたいです。「まぁいっか」って思うときは、自分が「良くない」と思う部分があることが多いです。その時に、「何を良くないと思っているのか」をじっくり考えて、具体的に整理してみてほしいです。これは本質を突き詰めて考えていることなので、仕事や勉強の成果に繋がるだけではなく、人間性も豊かにしてくれると思います。

インタビュー:2023年8月

Information

新潟大学大学院医歯学総合研究科 血液・内分泌・代謝内科学分野 新潟大学で100年以上の歴史がある「旧第一内科」を母体として平成24年9月にスタートした、糖尿病などの生活習慣病から腫瘍性疾患まで幅広くカバーする内科教室。「大学医局らしくない大学医局」をモットーに掲げ、主体性と多様な価値観を尊重する自由でアカデミックな雰囲気を大切にしている。

〒951-8510 新潟県新潟市中央区旭町通一番町
TEL:025-368-9026
URL:https://www.med.niigata-u.ac.jp/emh/index.html

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