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column 38

エスイノベーション株式会社2025.08.20

人と企業のつながりが拓く、
挑戦の舞台

いくつもの事業経営に携わりながらも、星野社長の根底にあるのは一貫して、「スタートアップの支援」「持続可能なビジネスの創出」「人と企業のつながりを生む仕組みづくり」という視点です。エスイノベーションは、「自分たちが担うべきこと」と「他と連携すべきこと」を柔軟に見極めながら、地域社会に日々新しいイノベーションを届けてきました。
人材や資源が限られた地方において、どのようにスタートアップの支援と企業の成長を実現しているのか。そして、その先にどのような未来を描いているのか…星野社長のビジョンに迫ります。

星野 善宣(ほしの よしのぶ)1979年生まれ、新潟市出身。新潟高校卒業後、研究者を志し北海道大学の工学部へ進学。実験に打ち込む日々を過ごすが、研究職としての自分の将来に疑問を抱き、新卒で大手商社に入社。海外出張などを経験する中で、独立や起業への関心が芽生え、自ら創業の道へ進む。現在は地元新潟でスタートアップと企業を結び、新たなイノベーションを起こすべく挑戦を続ける。
2007年「パートナーオブスターズ」設立。2021年「エスイノベーション株式会社」設立。2023年「株式会社新潟デザイン&キャピタル」代表取締役に就任。新潟ベンチャー協会 理事、フラー株式会社 社外取締役、新潟ベンチャーキャピタル株式会社 取締役、を歴任。

地域経済とスタートアップを繋ぐ、挑戦の拠点

携わっている事業と、活動の拠点である「エスイノベーション株式会社」の事業内容を教えてください。

僕は現在「エスイノベーション株式会社」と、「パートナーオブスターズ株式会社」、「新潟デザイン&キャピタル」の運営に携わっています。
メインで活動している「エスイノベーション」は、コロナ禍に立ち上げました。僕はそれまで、ベンチャーとかスタートアップの支援をメインにやってきたんですが、エスイノベーションでは、活動の対象を「地域経済」全体に広げて取り組んでいます。
地域を盛り上げ、成果としての地域経済への貢献をするためには、ゼロイチのスタートアップ支援だけでは不十分で、地域を支えてきた事業会社さんの成長が不可欠であると考えました。そこで、新潟県内の新規事業やDXをメインにした事業開発、そして新しく事業を起こしたい方への支援、この2つの軸で事業を行っています。 特に新潟県内の企業で、DXを推進できている企業は多くはありません。なので、少しずつでも実際にDX導入の成功事例を発信していければ、今より取り組める企業が増やせるんじゃないかなと思っています。新規事業、DXの推進に関しては、ぜひご相談いただきたいです。

エスイノベーションは今後どのように展開されるのでしょうか。

エスイノベーションの経営陣は、元々は東京で事業のスタートアップ側にいたメンバーが多いです。実際に事業の立ち上げ経験がありますし、新規事業開発を社内で完結させるのではなくて、外部の組織やスタートアップと連携することを得意としています。当社として課題に対し、他事業と連携して取り組むスタイルを、これからも強化していこうと思っています。
具体的な社名は上げられませんが、僕たちが支援や連携という形でご一緒した、「第二創業」で事業を始められた事業者さんは、県内だけでも20~30社いらっしゃいます。 今後はそういった事例を取り上げながら、新潟県内の企業さんと連携していきたいと考えています。例えば、スタートアップへ出資することで連携のきっかけを作ってもらい、その後、M&Aを経て、事業体として取り込んでいただく、そういった仕組みも確立していきたいですね。

既存企業の「第二創業」という形は、需要が多いのでしょうか。

確かに、第二創業の事例は非常に増えています。経営陣の世代交代により、IT、AIなど新たなテクノロジーに抵抗のない若い経営者さん達が増えている事も理由の一つですね。これから「新しいリソースを増やしていきたい」とか、「デジタル化していきたい」と考えた時、社内に経験者や人材がいないというケースは多いです。そういった場合には、僕たちがパイプ役となって、外から必要な人材や仕組みを繋いで、お応えします。

社名の「イノベーション」は「改革」という意味ですが、「エス」はどのような意味合いでつけられたのでしょうか。

一つの言葉ではなく、いくつかの頭文字から取っています。
具体的には、今までやってきた“基準を変えていきたい”という「Standard」。次に、ひとつを変えるのではなく“地域全体を変えていきたい” 「Social」。最後に、変化や成長は“一過性のものではなく、持続する” 「Sustainable」。そういったイノベーションを起こしていきたという思いから、それらの頭文字「S(エス)」を付けた名前にしました。

「イノラボ新潟」の活動や、その取り組みについて教えてください。

「イノラボ新潟」は県の事業として受託させていただいています。元々エスイノベーションを立ち上げたときの趣旨と共通した部分もあり、「新潟県内の中核・中堅企業さんの新規事業開発を推進するところ」として立ち上げました。
県内の上場会社を含めて、現在34社の企業さんにパートナーになっていただいて、毎月首都圏や県内のスタートアップ企業が、パートナー企業に対して「自分たちの技術は、こういうことができます」とか、「御社でこういう課題を解決できます」とか、「一緒にこういう事業をやりましょう」といった感じで、プレゼンを行います。
その後は、エスイノベーションと、東京で業務提携している企業さんと一緒に、事業化するための支援もさせていただいています。

「イノラボ新潟」で生まれた、新しい事業などはございますか。

協業で一番形になっている例ですと、登壇した企業と県内の企業がジョイントベンチャーを作って、事業をやろうという動きが進んでいます。

あと、登壇者と連携して、企業が新しいサービスを県内に広げていく、という事業も動き始めています。協業ではなく、サービスを導入して事業の効率化に繋げたという事例であれば、結構な数が形になっていますよ。

現在は上場規模にある中堅中核企業が中心になっていますが、中小企業へのサービス提供はお考えでしょうか。

県内の中小企業さんとご一緒できることも、必要だと思っています。例えば、「イノラボ新潟」をきっかけにサービスを導入して、“事業者や県内のパートナー企業が伸びた”という結果が出れば、僕らが中小企業さんにそのサービスを広げていくことが可能です。
いいサービスであれば、企業の規模を問わず課題も解決できると思いますので、事例を紹介したり、導入の支援や提供を強化していきたいですね。

「イノラボ新潟」は、企業とスタートアップをマッチングさせる「ビジネスの実験場」なんですね。

そうですね。元々社内に新規事業の風土がなかったり、担当者がいないという企業さんも多くあります。そんな経験が不足している企業でも、「イノラボ新潟」という場で、スタートアップや他社の新規事業担当者と接点を持ったり、新しいことに取り組むなど、異なる企業文化を学べるんですよ。
そうすることで、新潟の企業さんにも新規事業の経験値が増えたり、プロジェクトマネージャーの様な感覚を蓄積できるので、社内の人材育成にも繋がると思います。

キャリアの転機と創業の原点

子どもの頃に、こんな仕事をしたいという夢はありましたか。

高校生ぐらいまではずっと医者になりたかったんですが、今は、スタートアップ支援などをしています。その支援の中で、いわゆるヘルスケアの分野とか、医療関係のスタートアップにも出資や、事業支援をさせていただいています。僕ができなかった「健康に関する課題の解決」という夢を、今は出資先、支援先の方々と一緒に実現しているとも言えるので、ご縁みたいなものを感じています。

医者からの進路変更は何がきっかけだったのでしょう。

大学受験の2次試験の時に、医学部への進学は難しいと判断したので、「ノーベル賞を取れるような研究をする」って方向に進路を変更しました。研究者になるために工学部へ進学して、大学では核廃棄物の処理実験の研究をやっていました。
ですが、研究室で実験を続けている中、ふと「研究職で終わることもないよな…」って思いたち、大学卒業後はもっと社会に、自分に何ができるかを知りたくて商社に就職しました。僕の場合は夢とか目標に向かって継続的に進むというより、転期で見つめ直した結果、方向転換してきたという感じです。

大手商社のサラリーマンが独立・起業しようと思ったきっかけは?

新卒で入社した商社では、韓国や台湾、中国などに、半導体の製造装置などを販売していました。正直言うと、入社して働き始めた当時、起業したいなんて思っていなくて、会社で出世する事が優先って考えていました。

でも、海外の取引先や代理店の方々は、「お前いつ独立するの?一緒に仕事やろう!」って尋ねてくるんですよ。最初は、「それはないだろうな」って思っていたんですが、何度もそう聞かれるうちに、だんだん「経営」とか「起業」について興味を持つようになりました。それで、日本にいる起業家とか独立した方が集まる交流会に参加して話を聞くうちに、「独立って選択肢もあるな」と思い始めました。
ちょうどその頃、僕が担当していた取引先を、うちの会社がM&Aしました。親会社と子会社という関係になった時に、元取引先である子会社の方から「親会社の給料はいいんでしょ?」とか、「親会社と子会社じゃ待遇が違うね」という話をされるようになって、「そんな事を言われるために仕事したんじゃないんだけどな…」と感じたのを覚えています。
僕も若かったので、「もうちょっとポジティブな方向で働ける仕事を増やせるんじゃないか?」と考えて、起業という選択肢をとりました。

独立される前に、一旦別の会社に就職されて経営のノウハウなどを学んだとお聞きしました。

商社を辞めると決めた時は、独立の勉強をするため、その前提で転職活動をしました。転職先には「会社は2年で辞めます。その代わり給料が安くてもいいので、勉強させてください」っていう条件を提示して、ありがたいことに採用してもらえました。
転職先はなんとか決まったのですが、仕事を辞めることに対しては、いろんな所から反対がありましたね。親からも「大手商社に入ったのに、またおかしなこと言い出して」みたいな(笑)。それが24、25歳くらいの時です。
独立したばかりの頃は、ポジティブな事よりも大変な事の方が多かった気がします。経営する中で「従業員の給料を払い続けるって大変だな」っていう実感など、今までと違う視点を感じられたのが、大きかったですね。
結果的にそういった経験が楽しかったとも言えますし、厳しいところも経験して成長させてもらえました。いろんな壁に向き合えたからこそ、今はいろんな経営的な事を話せるようになれたのだと思います。

では、最初に立ち上げた「パートナーオブスターズ」について教えてください。

「パートナーオブスターズ」は当初、組織系のコンサルティング、ブランディングの支援を目的に創業しました。というのも、僕は1社目で大手企業の整備された経営体制、業務、グループ経営なんかを経験させてもらったので、中小企業の場合、そうしたスキルやノウハウが不足している事が多いと感じたからです。そこでなら、経験した知識が中小企業の役に立つのでは、と考えて立ち上げました。
事業を進める中で、クライアントごとに多様なニーズがあることが分かってきたので、コンサル業務と並行して、それらのニーズに応じて、必要な事業を新たに立ち上げることも行ってきました。
その後、スタートアップ企業と接点を得たときに、彼らの課題に対して僕らができることを模索したり、足りない部分を補うといったサポートも始めました。
当初考えていたコンサル以外の分野に関しては、ベースがなかったことと、固定概念がなかったからこそ、クライアントに合わせて、“オーダーメイド的に”提案や新しい事業体の立ち上げなどができたんだと思います。
パートナーオブスターズでは、ニーズに応じて様々な事業を作ったり支援する経験だとか、繋がりを得る事ができました。それらがベースとなり、現在のエスイノベーションでは地域という広い範囲の課題に対して柔軟に対応できる、“より持続的な支援の提供”に発展できたんだと思います。

星野社長の行動力は、好奇心が根っこにあるように思えます。

確かに好奇心旺盛な方だと思います。良くも悪くも、自分に知識が無いことを理解していたので、新しいことに出会った時も、結構柔軟に受け入れられます。良いと思った時にはガッとのめり込めるので、そこから新しい選択肢が見えることもありますね。
商社に勤めていた時だって、普通に働いても生活はできたと思うんです。けど、起業という可能性を知った時に、「選択が見えたら一度のめり込んでみてやってみる」という性分が出ちゃって、そうやって選んできたのかなと思います。

若者と地域をつなぐ、未来への仕掛け人

これからやりたいこと、やってみたい新しいことなどはございますか。

まず一つは、さきほどお話したM&Aのサービスですね。資金調達が課題となっているスタートアップと、需要がある地域の企業とを繋いで、新しいビジネスをつくるという取り組みをやっていきたいと思っています。
もう一つは、県内の大学生の起業とか、事業を起こす人たちを支援するためのファンドの組成です。現在弊社でも、学生たちがチャレンジしやすいような環境を整えるとか、サポートするために、僕らの知見や人員の提供にも取り組んでいます。

僕らにとって新潟は慣れ親しんだ場所ですし、経営者の方々とも信頼関係がありますので、非常にスムーズに取り組めています。それから、地域の課題って案外似ていますから、僕たちが新潟で達成できたことって、他のエリアでも成果が見込めると思うんです。新潟県以外の地域でも、似た様な課題に対して事業を展開していく取り組みは、これからどんどん進めていきたいと考えています。

星野社長は、課題を抱えている若い起業家達と、どのように接点を作っているのでしょう。

連携させていただいてる団体や企業とか、情報共有させていただいてる組織とご一緒しています。
新潟県内だと、スタートアップ支援拠点となっている施設とか、支援も取り組まれているSN@P(スナップ)さんなどが挙げられます。他には、学生の起業を支援している企業さんと連携したり、大学のカリキュラムの中にも支援として関わらせていただいたり。
お仕事の繋がりから、新潟県や新潟市が関わっている企業創業の支援のご相談もあります。他にも、金融機関さんの起業や新規需要の開発プログラムの中で接点ができるなど、つながる機会は比較的多くあります。
僕らだけでできることって限られているし、リソースも足りません。ですが、僕らの役割である「新規事業の立ち上げを形にする」や、「起こした事業を伸ばしていく」で貢献できるよう、他の足りない部分は、外部と連携しながらやらせていただく、という形をとっています。

若い人材の流出問題がある新潟で、それを防ぐために、どのようなアプローチがあるとお考えですか?

若い方が働きたいと思う企業が、新潟にまだ不足しているんだと思います。例えばIT系の会社で働きたいと思っていても、新潟には数が限られています。私たちは、「ここで働きたい」と思える様な選択肢を増やしたいとまず考えています。
その他の方法として、若い学生さんが新潟の事業や会社の課題に対して一緒に考える、長期インターンシップみたいな機会を作っていきたいです。県内の企業をもっと知ってもらうことで、人材の流出を防ぐ手立てになるんじゃないかな、と思うので。

エスイノベーションの企業理念の中に「わくわく感を大切にする」と掲げられていますが、新潟県には、わくわく感が足りていないと思われますか?

わくわくしてる方もいらっしゃるとは思います。でも全体の比率で言えば、「やりたいことがわからない」などの声が多い気がするんですよね。
僕らが提供できる「わくわく感」とは、チャレンジしたい時のハードルを、少しでも支援できる仕組みを構築し、チャレンジの場や環境を整えることだと思っています。
チャレンジは「やって終わり」じゃダメだし、支援も「お金だけ出せばいい」わけでもありません。当然、リスクもマネーもちゃんと次につなげていけるような、持続する取り組みでなければいけない。だから僕たちが“事業が持続し成長する仕組みのサポートをする”とか、“必要な伴走を行う”ことが重要だと考えています。
この取り組みによって、わくわくできる場所が新潟にもっと増えていってほしいです。

星野社長の力で、若い人たちの熱意と思いが、「良い新潟」とか「良い日本」に繋がってほしいですね。

僕の力っていうか、うちの会社のメンバーや、取引先、パートナーの皆さんの力です。
周りの人からよく言われますけど、僕自身の強みは、コミュニケーション、多くのリレーションだと思っています。
今回のイノラボを始めた時も、上場会社の経営陣の皆さんに知り合いも多くいたことで、直接話ができる関係性がありました。経営者同士の繋がりから、沢山の方を巻き込んで、協力してもらうことができたんだと思います。
あとは、生まれたこの繋がりを、今後どうやって盛り上げるか。どんな形にして継続するかという部分を、真剣にやっていけたらなと思っています。

仕事も人生も、“貢献”を軸に楽しむ

仕事と人生を楽しむコツや、両立の方法などがありましたら教えてください。

僕はどちらかというと、仕事と人生があまり分かれていないタイプなんですよね。だから考えていることといえば、「いかに自分の貢献度を上げると、好きな人たちと仕事できるか」ってことでしょうか。
一緒に仕事をした人から「やってみて良かった」と思ってもらったり、「ありがとう」って言ってもらえる、そんな事業をすることに楽しみを感じています。
「仕事だけにどっぷり浸かれ」という訳ではありませんが、うちの社員メンバーにも、毎日多くの時間をかける仕事なら「どうやったら楽しめるか」って考えてもらいたいですし、僕もそのマインドで経営をさせていただいています。

次世代を担う若い人たちに向けて、アドバイスやメッセージをお願いします。

働き方や考え方が多様になってきているので、今後仕事にだけコミットする必要はないと思っています。
ですが、働いていると“仕事を最優先にしたい期間”とか、“自分の成長を強く実感する時期”がくると思います。その時、自分に選択肢があるなら、生き方とか、何を重視して人生を過ごすのかを、真剣に考えてほしいですね。若い頃はとくに、世の中の流れとか気にしないで、自分がやりたいことに、どっぷり浸かってみるとか。
世間の“定時上がりが良い”っていう風潮も、会社が“制度として”仕事と人生を分ける事を奨励するのも理解できます。でも僕自身は若い頃、仕事が終わってから他の部署の人たちと飲みに行ったり、他のメンバーと一緒に勉強したり、自分で資格の勉強をするなどしていました。“就業時間外に他の人より何ができるか”みたいなことを常に考えていたと思います。
やりたいことがあるなら、今の仕事を経験しながらでも勉強するって、できると思うんですよ。だから仕事とそれ以外を分けないで、「どうやったら自分が成長できるか」って視点で時間を使えたら、将来はより良くなるんじゃないかな、と思います。

僕が起業した時は、別にベンチャーブームでもなく、大手企業から独立する人も、あまりいませんでした。同じ道を歩む人は少数だったけど、今思い返せばそれが僕の特徴になったと思うんですよね。「世の中の流れに、自分も合わせなきゃいけない」って考えは、自分を枠にはめ込む事になる気がします。

社員の方々にもそのような考え方を共有されているのでしょうか?

うちの会社は、就業時間が多くの企業より1時間短い「1日7時間」なんです。だから、定時に上がれば他の人よりも1時間分の余裕ができるので、その時間に勉強したり、他のコミュニティに参加したりなどしていただけます。
仕事が終わってすぐ家に帰っていただいても構いません。ただ、一般の8時間勤務の人達に比べて、うちのメンバーには、「もう1時間、自分の為に使える時間がある」という状態を用意してあげたいと、僕としては考えています。

今後の目標や、ゴールの形がありましたら、教えてください。

僕はどちらかというと、好きで仕事をさせてもらっているので、リタイアするみたいな発想はないですね。
今の会社がもっと成長した時に、僕がそこに居る必要がなくなって、他の経営陣に託すのが中期の目標です。もし次のステップを任せられたとしたら、他の事業の支援とか、また新しい別の事業を起こしていくんじゃないかと考えています。
ゴールっていうと、例えば事業家みたいな形で、いろんな会社を所有して一緒に経営して、地域や日本の経済に貢献できるようなことをやっていきたいな、と思います。 もっと先のことを言うと、「島を買いたい」ですかね(笑)。大きくなった会社のメンバーと島に住んだら楽しそうだなって思ってます。それがゴールなのかは、まだ分かりませんが、可能性は捨ててないんですよね。

インタビュー:2025年6月

Information

エスイノベーション株式会社2021年設立。新潟県内における新規事業やDXの開発・導入、スタートアップや第二創業の支援を行う。メンバーはスタートアップの実務を経験してきた人材で構成され、構想をビジネスとして立ち上げる力や、持続可能な仕組みづくりが強み。課題に応じて必要な人材や組織を繋ぎ、人と企業を結びつけながら、最大限に成果を創出するスタイルが特徴。
2023年、県内大手企業とスタートアップの共創の場として「InnoLaboNIIGATA(イノラボニイガタ)」を開始。同年、古町でコミュニティ・ラウンジ「oO(オー) SPACE Niigata」をオープン。

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